ジュエリーマナーの時間です!
今月は9月の誕生石、サファイアのお話です。
昨日のお話の続きですが、
ブルーサファイアを購入するときの主な「原産地」の特徴を簡単に紹介しますと、
スリランカ産
ブルーサファイアの産地として、最も長い歴史を持ちます。
少し紫がかった上品な色相は、世界中で多くのファンを持ちます。
イギリス王室のブルーサファイアもスリランカ産のものです。
ミャンマー産
ルビーの産地として有名ですが、以外にもブルーサファイアの産出は、ルビーの10分の1程度しかありません。
濃い青色は、「ロイヤルブルー」と呼ばれ、希少性の高いことも手伝って、大変高価になります。
マダガスカル産
ブルーサファイアの産地として、比較的新しい産地です。
中にはスリランカ産と良く似たものもあり、スリランカ産よりもリーズナブルなので、
人気が上がってきています。
モンタナ<アメリカ)産
淡い色調のものが多く、「ウォーターサファイア」とも呼ばれています。
価格もリーズナブルなので、若い方に人気です。
涼しげな宝石なので、猛暑には良いかも。
オーストラリア産
グリーンサファイアの産地なので、緑がかったものが多いようです。
濃青色で、大粒のものがあります。
パイリーン(カンボジア)産
濃く透明度の高い青色。
スリランカ産、ミャンマー産と比較してリーズナブル。
等々、まだまだありますが、この辺で…
希少性や、人気度によって、原産地によって、ブルーサファイアの価格は異なりますが、
大切なのは、自分の好きな色相であることです。
色々見て、お気に入りのブルーサファイアを見つけて下さいね!
でもここで、一つとびきりの産地をご紹介します。
それは、「カシミール産」のブルーサファイア。
インドとパキスタンの国境付近で、ここで産出するブルーサファイアは、
「コーンフラワーブルー」と呼ばれる、特徴的な青色を示します。
コーンフラワーとは矢車草のことです。似たことありますか?
私は祖母の家の庭に咲いていて、このことを知ってから、これがコーンフラワーなのだと知りました。
別名、「ベルベッティーブルー」と呼ばれていて、
個人的には、こちらの方が分かりやすいでしょうか。
ベルベットのような、中から浮き上がってくるような輝きが魅力的です。
実は、インクルージョンの効果で、ムーンストーンと同じような効果が出ているということが、
最近の研究で分かったようです。
100年前に産出していたのですが、
最近は、紛争地帯であることも手伝って、高品質のものは、ほとんど産出していません。
100年前のアンティークで見ることのできる、ほぼ幻にブルーサファイアです。
価格もぐっと高くなります。
私もスリランカで沢山のサファイアを見せて頂きました。
大好きな宝石のひとつです💖
まだまだブルーサファイアの魅力は奥が深いですね❣