サファイアのお話✨その4

投稿者: | 2022年9月26日

ジュエリーマナーの時間です!

今月は9月の誕生石、サファイアのお話です。

 

ブルーサファイアの選び方

 

歴史があって人気のある宝石は、とにかく偽物が多いです。

ブルーサファイアも同じです。

海外で購入したりするときは、ご注意下さい!

 

まずは、合成ブルーサファイア。

これは、人工的に作ったサファイアで、天然と同じ成分・同じ構造を持ちますが、

材料があればいくらでも造ることができるので、

希少性がなく、宝石としての価値はありません。

 

歴史上、最初に市場に登場した合成石は、ブルーサファイアの色違いの宝石「ルビー」ですが、

同じコランダムでありながら、ブルーサファイアの合成はなかなか成功しませんでした。

それは、当時、ブルーサファイアの発色原理が解明されていなかったからです。

合成ルビーの発明者であるベルヌイは青くなりそうなありとあらゆる添加物を検討し、

5年間後にやっと鉄とチタンの組み合わせに到達しました。

そして、1910年にやっとブルーサファイアの合成に成功したのです。

5年の年月の間には、マグネシウム(Mg)を添加してブルーサファイアのような美しい結晶を合成することにも成功しましたが、

これはコランダムではなく、スピネルでした。

 

また、タイ等で良く見かけるニセモノに、「張り合わせ石(ダブレット)」があります。

これは、合成ブルーサファイアの上に天然のグリーンサファイアの薄片を張り合わせたもので、

ルーペで観察したときに、天然のインクルージョンが見えるように細工したものです。

これは、ブルーサファイアの外観だけを模倣した模造石になるので、

宝石としては価値のないものになります。

 

 

やっぱり、本物は解き放つパワーと輝きが違いますね!

もちろん、国内の信用あるジュエリーショップで購入するときは、全く心配はありません。

 

また、ブルーサファイアを購入するときに、是非、検討していただきたいのが「原産地」です。

ブルーサファイは、原産地によって、色の雰囲気が大きく異なるので、

自分の好みに合う色相を、見つけていただきたいと思います❣

 

この「原産地」のお話は続きは、次回にて✨

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