ジュエリーマナーの時間です!
今月は10月の誕生石、オパールのお話です。
お昼間は、まだ真夏のように暑いのに、朝夕は、めっきり肌寒い。
抜けるような青空が広がると思えば、海の向こうからは、台風がやってくる。
「女心と秋の空」
うつろいやすい例えとして使われるように、
変わりやすい秋の天候にふさわしく、10月の誕生石は「オパール」です。
オパールの語源は、サンスクリット語の「宝の石」で、まさに宝石の代名詞。
古代から、世界中で長く愛されてきた宝石です。
日本にも、明治の文明開化とともに登場し、以来、日本人の心をがっちりと掴んでしまいました。
オパールの魅力は、何といっても、虹色に輝くプレイ・オヴ・カラー。
日本語では、「遊色効果」と呼ばれる、
宝石に光を当てることによって見られる神秘的な光の現象です。
「色は遊んでいる」なんて、洒落た表現ですよね。
プリニウスも「博物誌」の中で、
「最も貴重な宝石の素晴らしい諸性質を合わせ持っていて、
それは他のどの宝石より増して優れている。
カーバンクルより柔らかい焔と、アメシストの紫色の輝き、
エメラルドの海のような緑色が絶妙に調和している。」
と大絶賛しています。
光によって、見る角度によって、気まぐれにその表情を変える。
でも、とても魅力的で、眼が離せない。
そんなオパールの宝石言葉は「希望・忍耐・幸福を得る」そして「無邪気」。
ぴったりだとは思いませんか?
何だか、やっぱり「女心」のようですね。