サファイアのお話✨その2

投稿者: | 2022年9月12日

ジュエリーマナーの時間です!

今月は9月の誕生石、サファイアのお話です。

先週のお話の続きで、もう1つ興味深いお話があります。

 

 

浮気を封じるブルーサファイアが、同時に「不貞や姦通を見破る」こともできるというものです。

この俗説は4世紀にはすでにあったようですが、

15~16世紀にかけて浸透し、18世紀に流行しました。

フランスのオルレアン公(フィリップ二世)は、女性が不貞を働けば色が変わるというサファイアを手に入れ、

自分の愛人の心変わりを調べるのに使っていたそうです。

このサファイアは18世紀に女流作家が「不思議なサファイア」という小説にしたことで一躍有名になりました。

現在はロンドンのケンジントン博物館にあります。

 

戦争の多かった時代、戦場に赴かなければならない男性は、愛する妻や恋人に、

変わらぬ愛を誓ってブルーサファイアを贈り、自らも身に付けたといいます。

 

宝石には、こういったパワーがあるといわれています。

科学的には説明できないことが多いので、信ぴょう性は低いと思われがちですが、

古代からの言い伝えというものは、実は、そんなにいい加減なものではありません。

 

というわけで、ここで、

本当にブルーサファイアを身につけて浮気をすると、宝石の色は変わるのでしょか。

ブルーサファイアの化学的な特性から検証してみたいと思います。

 

実際に、ブルーサファイアの中には、人の手によって色を変えることができるものがあります。

ご存じの方も多いと思いますが、

ブルーサファイアは、加熱することによって色を変えることができます。

加熱する条件を変えることによって、薄い色を濃くすることもその逆も可能です。

ただし、そのためには、宝石の中に、ブルーサファイアの青色の原因であるチタン(Ti)と鉄(Fe)が含まれていることが条件になります。

一般にお店に並んでいるブルーサファイアは、まず100%加熱された宝石です。

というのも、加熱しなくても好ましい青色のブルーサファイアは、もうほとんど産出されないからです。

 

浮気というと「許されない恋」。

その後ろめたさが益々ハートに火をつけて、人は熱を持つのかもしれません。

その結果、ブルーサファイアに熱が加わって色が変わった!

 

そのような説もあると思いますか?!

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