ジュエリーマナーの時間です!
今回は9月の誕生石、サファイアのお話です。
サファイアの語源は、ギリシャ語で青を意味する「サファイロス」です。
サファイアは、最も古くからその存在が知られていた宝石の1つで、
青色の代表石として、長い歴史を刻んできました。
そんなブルーサファイアの宝石言葉は「徳望」。
人徳が高く、人望に厚いこと。
何とも、優等生的な宝石です。
古代の人々は、夜空に輝く星々と、地上で輝く宝石を関連付けて考えてきました。
ブルーサファイアと関連付けられた星は、「土星」。
「土星」を司るのは、冥界の王「ハーデス(デーモン)」。
ということで、ブルーサファイアは、冥界とつながる宝石と考えられていたようです。
不吉な感じ?
いえいえ、そういうことではありません。
死後の世界と通じるということで、
ブルーサファイアは、古代から精神的世界に深い関わりを持つと言われてきました。
神の信託を告げる宝石とされ、
ユダヤ・キリスト教では、「モーゼの十戒」はブルーサファイアに刻まれていたとも言われています。サファイアがギリシャ・ローマをはじめ、ヨーロッパに浸透するに従って、聖パウロのシンボルとなり、宗教上の儀式や聖職者の指輪に用いられるようになりました。
7世紀初頭から、僧侶の叙位新任の指輪にサファイアを嵌める慣習がありましたが、
中世には「司教の石」・「幸福の石」として、法皇や皇帝、王族等の権利者の冠にサファイアが流行し、宝石としても高い地位を築きました。
僧侶が好んで身に着けた宝石ということで、
ブルーサファイアは、次第に、人の煩悩を取り去る宝石と考えられるようになってきました。
そこから使われるようになったのが、
「浮気防止」のための宝石。
あらゆる煩悩を取り去るブルーサファイアは、身に着ける人に浮気心も鎮めてくれると考えられたようです。
浮気っぽい方にお困りのあなた!
ブルーサファイアのジュエリーをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?