エメラルドのお話✨その2

投稿者: | 2023年5月8日

5月になりました❣

5月の誕生石は、『エメラルド』と『ヒスイ』です。

エメラルドのお話をご紹介します。

 

前回のお話の続きから…

 

 

ここで、エメラルドの鉱物的な特徴について、ちょっと説明します。

エメラルドは、鉱物学的には「ベリル」という鉱物に属します。

「ベリル」とは、非常に軽い元素であるベリリウムを主体とする結晶で、

そのため、大変比重の低い鉱物になります。

宝石の大きさは、カラットで表現されますが、

同じ1ctで比較してみてください。

 

ダイヤモンドやルビーと比べて、エメラルドはずっと大きいことに驚くと思います。

そういう意味では、お得感のある宝石ですね。

不純物が非常に少ない純粋なベリルは無色透明(ゴッシェナイト)ですが、

微量な不純物が含有されることで、様々な色を呈します。

 

エメラルドの緑色は、微量のクロム(Cr)とバナジウム(V)が含有されることによって生じます。

これらの成分は、集中的に地殻に存在するのですが、

そこにはベリルの主成分であるベリリウムは全く存在しません。

つまり、地球内部で遠く離れて存在する成分が、極端な地質の変動と、

高温高圧下という、大自然の偶然の中で一緒になり、生成された奇跡の結晶がエメラルドなのです。

 

通常は混じり合うことのないものが混入するぐらいですから、

エメラルドには、他の宝石に比べて、非常に多くのインクルージョンが含まれるというわけです。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です