5月になりました❣
5月の誕生石は、『エメラルド』と『ヒスイ』です。
エメラルドのお話をご紹介します。
「エメラルド・グリーン」の言葉を生んだエメラルドの美しい緑色は、
新緑の季節に相応しく、ほとんどの国で5月の誕生石になっています。
エメラルドの語源は、フランス語の「エスメラルダ」に由来していますが、
これは、ラテン語・ギリシャ語の「スマラグドス」に遡り、「緑色の宝石」を意味しています。
古くから、価値ある宝石については、
3大宝石(ダイヤモンド・真珠・エメラルド)、
4大宝石(ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド)、
7大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、アレキサンドライト、ひすい、クリソベリルキャッツアイ)
という表現が使用されてきました。
このいずれにもランクされているのは、ダイヤモンドとエメラルドだけ。
エメラルドがいかに昔から高い評価を維持し続けているのかが分かります。
古くから珍重されてきたエメラルドには、こんな逸話が残されています。
キリストの聖杯伝説は多くあり、「ダヴィンチ・コード」もその一つですね。
この伝説通り、エメラルドは大変、キズの多い宝石として有名です。
しかし、「キズ」という表現は、本当は正しくありません。
エメラルドは、大変にインクルージョン(内包物)の多い宝石です。
というのが正しい言い方になります。
インクルージョンというのは、
宝石が地球の内部で、長い年月をかけて結晶する間に取り込まれた様々なものを指します。
天然の宝石には、大なり小なり、このインクルージョンが含まれていて、
これはある意味、その宝石の個性でもあり、天然の証ともなります。
宝石と呼ばれる高品質の結晶に含まれるインクルージョンは、
顕微鏡などで拡大しなければ見えないものが多いのですが、中には美しさを損なうような目立つものもあります。
何故、宝石の王者たるエメラルドには、多くのインクルージョンが含まれるのか?
それは、ミカエルとルシファーの戦いのせいではなく、
もっと科学的な理由があります。
このお話の続きは、また今度…