価値のあるダイヤモンドを選ぶために
何度も触れてきたように、ダイヤモンドの価値は絶対的なものではありません。
誰にとっても価値のあるダイヤモンドはないといっても良いでしょう。人によって価値観は異なります。
ダイヤモンドにおいても、「品質」と「希少性」のいずれに重点をおいて考えるかによって、選ぶダイヤモンドは変わってきます。
ブライダルのダイヤモンドを選ぶときには、贈る側も、贈られる側も、
初めて高価なダイヤモンドを手にするという場合が多いのではないでしょか。
そんな時は、「希少性」にこだわって選ぶのが良いかもしれません。
人生の新たな出発に相応しく、無色透明で不純物の少ない、輝きのあるダイヤモンドを選んで下さい。
これには、「4C」を指針にすると良いと思います。また、「欠点」のあるダイヤモンドは扱っていないようなしっかりしたお店を選ぶことも大切です。
ただし、あまり小粒なものは、女性が年を重ねていくに連れて、「使用価値」が無くなっていく場合が多いようですのでご注意下さい。
できれば、0.5ctサイズ以上のものを選びたいものです。
予算的に厳しい場合は、小粒のダイヤモンドが1列に並んでいるハーフエタニティかエタニティリングをお薦めします。
ダイヤモンドに慣れてきた方には、「品質」にこだわって選ぶことをお薦めします。
自分で心から美しいと感じるダイヤモンドで、欠点のないものを選んでください。
ただし、美しさは比較しなければ分かりませんので、ショーケースにあるダイヤモンドだけでは判断しにくいことがあるかと思います。
やはり、一定の品質を揃えている信用のできる店で、いくつかを比較し、美しいかどうかを尺度にして決断することです。
いずれの場合も、最終的には、自分の見る眼を養うことが、失敗のないダイヤモンド選びの第1歩です。
自分で美しいと理解し、信じるものを、自信を持って身につけることがジュエリーの本質だからです。
他人の言うことや、グレーディングレポートを鵜呑みにして、自分では美しさの分からないものに、価値があるとはいえないのではないでしょうか。
「審美眼」を磨こう!
価値のあるダイヤモンドを選ぶためには、「審美眼」を磨くことが大切です。
「審美眼」は、絵画や美術品の場合と同じです。
すばらしいダイヤモンドを数多く見ることによって、どんどん養われていきます。
購入することは無理だとしても、オークションやロイヤルブランドのジュエリーはできるだけ見るように心がけましょう。
お店選びは重要!
価値のあるダイヤモンドを選ぶためには、お店選びは最重要項目です。
ダイヤモンドの品質には、「鑑別眼」や「欠点」のようにプロにしか分からない領域があります。
また、お店におけるジュエリーの数には限りがありますので、どうしてもお店の方の判断基準に影響を受けることになります。
専門的に学んだ見識のある方から購入したいものです。
宝石は「何を買うかではなく、誰から買うかだ」とよくいわれますが、自分でダイヤモンドの価値を見分けられない方から、
価値のあるダイヤモンドを購入することはできません。
審美眼を磨きながら、色々なお店を見比べて、自分の価値観と一致するお店を見つけてください。